「妊娠は二人分食べる」と言われていたのは昔の話?
妊娠24週から体重は急上昇するので、それまではできるかぎり体重を抑えめに。
妊娠中に太りすぎると、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病を引き起こしたり、難産の危険性が高くなり、腰痛や背痛、便秘の原因となる。
産後に母乳の出が悪くなり、体重が戻りにくくなる。
体重増加のめやすは、標準的な体重の人で、1週間に200~300gが理想、500gを超えたら危険信号と言われています。
日本では妊娠中の体重管理がうるさく、7kgから8kgぐらいが理想とされており、それより増加すると検診の時に叱られるということもあるようです。
あなたは、妊娠中の体重増加は、赤ちゃんの体重以外は全部脂肪だと思っていませんか?
日本人の妊娠中の体重増加と合併症の関係をきちんと調べた文献は見つからないそうです。
20kg以上も増えたのにスンナリ安産で、産後もすぐにシッカリ体重が戻ったという人もいます。
妊娠中の体重増加の内訳
赤ちゃん | 3000g |
胎盤 | 500~1500g |
羊水 | 800~900g |
血液、水分 | 2000g |
皮下脂肪 | 3000g |
子宮の筋肉 | 1000~1500g |
乳房 | 500~1000g |
合計 | 約10800g~12900g |
子宮や胎盤に栄養や酸素を運ぶために循環血液量が増加します。
赤ちゃんに栄養や酸素を送る胎盤と羊水の重さがあります。
子宮の筋肉そのものも大きくなります。
母乳栄養に備えて、お乳が大きくなります。
母乳を作るために、体内に脂肪を蓄積することも必要になります。
出産や授乳、育児に備えての皮下脂肪も増えます。
こういった脂肪は主に腰周りや大腿部につくそうです。
妊娠中の無理なダイエットにより、低出生体重児(2,500グラム以下)出産が増えているそうです。
体重の少ない新生児は成人後、生活習慣病にかかりやすいと厚生労働省が発表しました。